今回のエントリーはパリで寿命が1年は確実に短くなる経験をしたという内容です。
寿命が縮むといえば、もちろん子育てがらみですわ。笑
ご興味がおありの方だけおつきあいくださいませ。
お部屋からはかなり遠いところにぽつっとエッフェル塔が見えました
今回のパリ、個人的には今までたまっていた心の垢をデトックスする
充実した時間を過ごすことができましたが
ふと現実をつきつけられ我に返る瞬間がありました。
それは娘たちが夜お出かけするときでした。笑
お堅いアメリカと違い、パリでは飲酒は18歳から認められておりバーやクラブにも18歳から入れます。
アメリカで21歳未満はクラブに入れない不自由さをいやというほど味わっているティーンたちは、パリにくると夜お出かけしたくてうずうずしてしまうのです。
ま、その気持ち分からないでもありません。
おかげで毎晩、彼女たちが帰って来るまで一睡もすることができませんでした。
みなさんはアメリカに対してすごく自由なイメージを持ってらっしゃるのではかしら。
実際はこんなお堅い国そうそう他にないと思います。
特にお酒に関しては、それはもう堅物なんです。
なにせかつて禁酒法なんてものが存在した国です。
淑女はもちろんですが紳士だって酔った姿をさらすのは
超がつくほどカッコ悪いこと＆恥ずかしいことと考えられています。
なにせお酒もドラッグのカテゴリーに入るぐらいですから。
街やバーでぐでんぐでんに酔っぱらっている大人を見かける機会はまずないのではないかしら。
全寮制の高校などは飲酒に関して輪をかけて厳しい規則があります。
校内で生活している彼らは、万が一飲酒がバレると即座に退学という厳しい学校もあります。
今回は娘の高校最後の春休みなので娘の友人を 連れてパリにきました。
連れて来たのは最近親しくなった子で、フランス語も堪能でとてもしっかりした印象の女の子です。
彼女はとてもエラいんです。
AB型でしかもRHマイナスという珍しい血液型なので毎月のように献血をし、救急医療の免許も取得ました。
彼女なら安心！ 頼りないところもある娘の面倒をしっかりみてくれると大船に乗った気分でいました。
なのに、蓋をあけてみたら。。。
初日に彼女はルーブルの前で携帯をすられてしまいました。
加えてカギを持たずにお出かけし、1時間近く家に入れなかったことも。
いやはや他人さまの大切なお嬢さんをお預かりすることでこんなにもハラハラさせられる旅になるとは 。
加えて滞在3日目からもう一人友だちが合流し、娘たちは 3人で毎晩のようにお出かけです。
娘が異性もふくむ友だちと夜遊びにでかけるようになり早2、3年が経ちます。
が、いまだに毎回帰って来るまで心配は尽きません。笑
しかも今回は異国パリでクラブに行くのです。
できるものならNOと叫びたい気持ちでいっぱいでした。
が、ニューヨークのような誘惑の多い大都会で子育てをしてきたので、この年齢に対するNOがいかに無意味なものかはよくわかっています。
NO = 見つからないようにDO IT と解釈 笑
子供を箱入りにし無菌の環境を続けることはまったくもって意味がないことは思い知らされています。
スマートなお酒とのおつきあい、夜遊び、ドラッグから無縁でいること、セックスについては、親が手取り足取り教えるわけにはず、結局自分で免疫をつけていくしかありません。
そしてそれこそが大学生、社会人になってからすぐに役立つ、学校での成績以上に大切な子育ての仕上げだと本気で思っています。
ちょっと背伸びをして大人の世界をのぞくのはぞくぞくする楽しみですよね。わたしも覚えてます＾＾
門限が厳しければ厳しいほど知恵を働かせなんとか破ろうとしましたよ。ははは。
行くな＝隠れて行きなさい というダブルメッセージを送ってしまうだけ。
ならばどんなに心配でも条件付きで行かせるほうが結局は得策です。
親元を離れて解き放たれ、いきなり無菌のままトラブルに巻き込まれるよりうんとまし。
No!よりYes, but・・・ つまり条件を提示してよしとする。
今回、パリで娘たちをお出かけさせるのに以下の条件を提示しました。
・何があっても絶対3人いっしょにいる
・知らない人にドリンクを買ってもらわない
ところがです。。。。
なんとクラッビング3日目は3人がバラバラになってしまったんです。真夜中に。。。
しかもクラブで。。。
一人は携帯を持ってないのでさがすのが至難のワザです。
しかも彼女は危機一髪で取り返しのつかない危険に巻き込まれるところでした。
ああ、今思い出すだけで冷や汗が出ます。
もちろん今だからいえることだけど。。。
もしかしたらニューヨークには予定のフライトでは戻って来れないのではないかと思いました。
親ってこうして心配しながら
歯をくいしばって耐えながら 笑
失敗をしそうになる場面でも
彼らが自分で雑菌に対する抗体を身につけていくのを見届けるしかないんですね。
そして自分の親もそんな思いを味わいながら育ててくれたのかななんてことを思いました。
さて、今回、パリにいるとブログに書きましたら何人かのパリにお住いの方からご連絡をいただきました。
中にはずっと初期のころコメント欄を通じて仲良くしていただいた方もいらして、しかも当時は独身だったのにご結婚され幸せに暮らしてらっしゃる方も何人かいらして、なんか勝手に姉の気分です。
すごくうれしいです。
ただ今回はバタバタとしておりあらかじめお約束していた洋子さん以外の方とはお会いする機会がとれなくて本当に残念です。
お会いできなかったみなさま、どうぞお許しください。
でも何人かの方がパリでお幸せに暮らしてらっしゃることがわかり、不思議な感慨に包まれております。
こうしてブログでいただいたご縁、ずっとずっと大切にしていきたいで～す。
この続きはまたいつか。。。
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